2025年10月21日
もうすぐ運動会
今週末には、子どもたちが心待ちにしている「運動会」を開催いたします。持子保育園の運動会は3歳児クラスからの参加です。他園では0歳児から参加するところもありますが、乳幼児期はまず「睡眠・食事・運動」という生活リズムを整えることが何より大切な時期です。私たちは一人ひとりの成長や個性を尊重しながら保育を進めており、この時期に無理をして参加させる必要はないと考えています。そのため3歳児からの参加を適切と判断しています。
運動会は大きな行事ではありますが、単なる一日のイベントではなく、日々の保育の積み重ねの表れとして捉えています。練習の中では「がんばれ!」と励ますこともありますが、行き過ぎると大人の思いが先行し、子どもの気持ちが置き去りになることもあります。また、保育者自身も「やりたくない」と言う子どもにどう寄り添うか、あるいは競技の内容がその年齢や発達に本当にふさわしいのか、ねらいが難しすぎるのではないかと悩みながら、日々子どもたちと向き合っています。そうした葛藤の中で大切にしているのは、子ども自身の「勝ちたい」「楽しみたい」「見てもらいたい」という思いであり、結果や当日の出来栄えよりも過程(プロセス)です。
3歳児すみれぐみでは、かけっこに満足する子もいれば勝ち負けにこだわる子もいますが、先生はゴールで一人ひとりを温かく受け止めています。ポンポンの踊りも大好きな曲に合わせて楽しく練習していますが、当日は恥ずかしくて固まったり泣いてしまう子もいるかもしれません。その姿も「その子らしさ」として受け止め、応援していただければと思います。
4歳児きくぐみでは、先生と一緒に楽しむ段階から、友だちと力を合わせる経験へと進んでいます。競技では勝ち負け以上に「最後まであきらめない」「次はどうすればいいかを考える」といった姿勢を大切にしています。パラバルーンでは一人が欠けると成り立たないことを実感し、協力の大切さを学んでいます。
5歳児うめぐみは、保育園最後の運動会です。組体操(※補足)では大人が役割を決めるのではなく、子ども自身がいろいろな役割を経験し、話し合って納得のいく形で挑戦しています。リレーでは「自分が走りたい」という気持ちと「チームで力を合わせたい」という思いの間で葛藤しながら、仲間とともに挑戦する姿を見せてくれることでしょう。
さらに、今年は親子競技も予定しています。詳細は後日改めてお知らせしますが、ぜひ子どもたちと一緒に楽しんでいただきたいと思います。運動会当日が、子どもたちの成長を共に喜び合える日となり、保護者の皆さまにとっても笑顔あふれる一日になりますよう願っております。
【※補足・幼児期に行う組体操について】
幼児期に取り組む組体操は、技の完成度を求めるのではなく、友達と協力し合う過程そのものに大きな意味があります。体はまだ発達の途上にあるため、骨や関節、筋肉に負担をかけない工夫が欠かせません。たとえば「一人を支えるときは必ず二人以上で支える」といったルールを徹底することで、安全に挑戦することができます。ときに葛藤もありますが、そのやりとりこそが協同する力を育む学びになります。幼児期の組体操は、完成した形以上に「安心して挑戦すること」「仲間と力を合わせること」に価値があり、そこに子どもたちの心と体の成長が表れます。