園長通信

園長通信 3月

令和6年度のまとめ

2025年4月7日

【年度のまとめ】

年が明け2月に生活発表会。3月にはお別れ遠足と年度の締めくくりの行事が行われ、先日22日には無事卒園式を終えることができました。この3か月はあっという間に時が流れました。

【自然体験の意義】

今年のお別れ遠足はきく組(4歳児)うめ組(5歳児)と一緒に、青久寺(三田市)に行ってきました公園や遊園地のような遊具は何もありません。あるのは自然です。(園長通信6・7月参照)国立青少年教育振興機構では、自然体験を通して得られる自尊感情、共生感、意欲、関心、規範意識、人間関係などを「体験の力」として調査すると、幼少期から中学生期までの体験が多い高校生ほど思いやり、やる気、人間関係能力等の資質・能力が高い、という結果が得られたそうです。何よりも自然の中では身体意識や身体感覚がのびやかで、人やあモノとつながれる「からだ」の状態を意識できることに大きな意義を感じました。簡単に言うと青空をみながら芝生の上で寝転がると気持ちよさを感じ、心も身体も解放されている状態のことです。今の子どもたちは、身体は大きくなっても、身体感覚を含めた「からだ」は縮こまっている状態になっていると言われています。心も身体も伸び伸びと育ってほしいと感じました。

【仲間づくりあそびの意義】

自我が芽生え、人と関わることが増えてくると、自分の感情を抑えることが出来ずつい相手を傷つける言葉や行動をとってしまうことがあります。園生活では集団遊びを通じて、「自分はこうしたい」といった自己主張や我慢をするといった自分の気持ちを抑えることを経験しています。仲間と一緒に遊びを取り込むことは、お互いの思いや工夫・創造が加わり遊びが広がります。しかし、そこには、友達との意見のズレや自分の思いが通らないことがあり、仲間から外れたり、それを解決できず葛藤を持ってしまうこともあります。友達と意見が食い違っても、自分の主張や要求をするだけでなく、人の意見を聞き入れたり、妥協したりしながら問題を解決し、楽しく遊びを続けていけるようになるといいのですがなかなか難しいことです。そんな時大人はついつい口出しを解決に導こうとしますが、そこは大人も我慢が必要です。子ども自身が解決に向けて葛藤し、考え、解決に向けて行動できるようになることが幼児教育の大切なねらいの一つではないかと私は考えます。大人が教えたり、導いたり、やらせたりするのではなく、子どもが主役になって主体的に動き、子ども自身が活動していく保育を持子保育園は目指しています。まさしく「見守る保育」ということですね。

【卒園式】

21名の子どもたちが無事に旅立つことができました。うめ組のみんな、卒園おめでとうございます。持子保育園で いっぱい笑って いっぱい泣いた 思い出を胸に 世界にはばたけ!

保育証書を受け取りに、保護者の花道を堂々と歩く姿に嬉しさとさみしさを感じました。そして、私はあなたたちのことを誇りに感じました。この保育証書はこの保育園でいっぱいいろんな経験をして、強い身体と優しい心を持つ人になったということです。そして、もう小学校に行ってもいいですよという証(あかし)です。

私は子ども同士、トラブルやいろいろな出来事が起こった時にたくさんの約束をしました。その一つに、「相手が嫌がること。困ることはしない」ということがあります。これからいろいろな人と出会い、いろんなことが起こります。楽しいこともあれば、自分の思い通りにならない嫌なことや腹が立つこともたくさん起こります。だからと言って仕返しに相手の嫌がることをしてもいいということでないこと。自分の言葉でしっかり自分の思いを伝える努力をすること。そして、思いやりのある、強い優しい人になってほしいという思いを伝えていました。

保護者の皆様には、この卒園式を迎えることが出来ますこと心から感謝し、お祝いを申し上げます。雨の日も風の日も、暑い日、寒い日。お仕事の大変な時も保育園の送り迎えは大変だったことと思います。我々の未熟な対応で気分を害されたこともおありかとも思いますが、今日の立派に育った子どもの姿に免じてどうぞお許し下さい。親の仕事は「子育て」です。子育てはいつまで続くのでしょうか?成人まで?私は、自分が死ぬまでが子育てだと思います。いくつになっても子どもは子ども。親の仕事は死ぬまでわが子を愛すること。いくつになっても愛し続けてほしいと思います。4月から新しい環境になり、喜びと同時に不安もたくさんおありだと思います。子育てに行き詰まったら、いつでも持子保育園にいらしてください。これからも子どもの成長を見守り、時には困難にぶつかるときもあろうかと思いますが、私たち職員は子育てをしていく皆さんを応援し続けたいと思います。

各クラスの子どもの様子はクラスだよりでお知らせしております。私たちが目指す「持子の保育」には、まだまだ至らないところが多々あるかとは思いますが、職員一同、日々研鑽をして保育の力をつけていきたいと思っています。これからも皆様のご協力・ご支援の程、よろしくお願いいたします。

最後に園長通信を毎月読んでいただき、ありがとうございました。

入園のご案内

持子保育園への入園のご案内です。
楽しい園生活の様子をご覧ください。見学も随時、受け付けております。

詳しい情報

アクセスマップ
〒651-2131 兵庫県神戸市西区持子3丁目114
駐車場マップ
12台駐車可能。持子保育園より300m